地域社会の支援
アジア屈指のIR企業であるギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は、持続可能なビジネスは誠実、品質、人材育成の基礎の上に成り立つと考えています。 そのためにGEGでは、適用される法および規制を完全に順守し、お客様に「ワールドクラス、アジアの心」の商品とサービスを提供し、チーム・メンバーおよびビジネス・パートナーを支援してともに成長する関係を築き、品質とプロフェッショナリズムを守るために、先を見越した手順をとっています。
GEGは企業の社会的責任(CSR)を、未来を築く方法を定義する重要な機能の1つととらえています。グループは広範囲にわたる社会、慈善、ボランティア活動を支援してこれらに参加し、環境の持続可能性に貢献することに全力を尽くしています。GEGは常に、プロジェクトの構築と開発、廃棄物管理システムの監視と調整、および省エネと節水のイニシアティブへの投資にあたり、新たな環境に優しい方法を探っています。
法規および規制の順守
GEGはマカオ特別行政区政府の規則および規制、さらに香港特別行政区政府が定める法的要件を、完全に順守しています。グループでは特に、反腐敗および反マネーロンダリングの慣行に関わる分野の厳格な基準の実施に全力を尽くしており、役員および従業員、GEGのために仕事をするパートナーおよびすべての独立第三者にその実施を求めて、GEGと協力するビジネス・パートナーに対するデューディリジェンスの実施に取り組んでいます。さらにGEGでは、適用される規則の順守を厳しく監視するのに役立つ反腐敗および反マネーロンダリングに関するポリシーと実務基準を定めており、グループの標準とする業務手順への違反や違反が疑われる行為があれば報告するよう、チーム・メンバー全員に積極的に働きかけています。またGEGは、その社内ポリシーと実務基準を完全に実施するためのチーム・メンバーのトレーニング、教育、最新情報の伝達に、最大限の努力を払っています。
チーム・メンバーに関する約束
GEGはチーム・メンバーを最大の資産と考えています。チーム・メンバーを業績の基盤とみなすGEGは、チーム・メンバーがお客様のニーズに応え、お客様に特別な体験をお届けできるよう、サポートするとともに力を与えています。
1. チーム・メンバーの多様性
GEGはチーム・メンバーの採用時に、異なるジェンダー、年齢、資格、経験をはじめとした多様性を重視しています。
2. 人材の管理
「組織育成およびトレーニング」イニシアティブは、グループの使命・ビジョン・基本的価値観の推進と提供に取り組み、これらを支援しています。GEGのチーム・メンバーは各自の能力育成にグループから完全な支援を受けており、これは個人と組織の大きな成功に向けてチーム・メンバーを引き付け、保持し、準備する、差別化要因となっています。
グループの継続的な成功を支援するために、「組織育成およびトレーニング」はビジネス・ユニットと協力して2015年に以下の主要イニシアティブを構築し、実行に移しました。
- ギャラクシー・マカオ™の第2段階とブロードウェイ・マカオ™ – この新しい区画の資産に「ワールドクラスのアジアのサービス」の哲学を浸透させると同時に、ブロードウェイ・マカオ™のお客様に「間近で個人的な」経験を提供する新たな「楽しくて陽気な、親しみやすい」サービス・スタイルを生み出せるよう、新規施設内スタッフ全員を対象として、主要なカスタマージャーニーに沿ったトレーニング・プログラムを作成・実施しました。
- 地元チーム・メンバーの短期育成 – 短期育成プログラムは、統合型リゾートの拡大に向けてワークフォースの能力を構築できるよう、地元のチーム・メンバーを育成して短期間で重要な監督および管理の役割に配置するために作成されました。このプログラムによって数百名の地元チーム・メンバーがキャリアアップと昇進の機会を得ました。このプログラムは、アジア地域人事・イノベーション・アワードで人材管理実践の賞を受賞しました。
- 能力育成 – 業務中と業務外の学習経験を通し、体系的な対応型の方法で社員の能力を育成します。
- トレーニングと学習のイノベーション – 学習へのアクセスの機会を広げ、社員の育成と事業の成果に対するその効果を最大限にするために、適切なテクノロジーに投資するとともにブレンド型学習とEラーニングを含めた適切な配信チャネルを活用します。
- ワークフォースの敏捷性 – 社員およびビジネスの要件に対応する育成プログラムにより、現在および将来のビジネス上のニーズと成長を促進するためのワークフォースを準備します。
「組織育成およびトレーニング」プログラムは、人材資産の活用に対する戦略的および戦術的投資に関するグループの方向性を確立するものであり、具体的には以下のものがあります。
- 特徴となる中核プログラム - プログラムはグループの使命・ビジョン・価値観に基盤を置き、知識とスキルに完全な整合性をもたせると同時に、ビジネスとチーム・メンバーのニーズに合わせてカスタマイズされた専門家育成とキャリア形成の機会をもたらします。お客様へのサービスおよび企業の社会的責任のプログラムが、今年の中核プログラムおよび活動となっています。
- 技術スキルと運営プログラム - 運営スキルのトレーニング・プログラムは、卓越した運営を継続的に支援して推進します。グループの社員トレーニング日程およびGEGのカリキュラムは、サービスおよび運営のトレーニング・プログラムの計画、開発、実施、評価を標準化するための枠組みです。
- キャリア形成 - GEG内の地元チーム・メンバーの育成に重点を置いたキャリア形成は、継続的に高い優先度とコミットメントを保っています。キャリア形成および能力育成プログラムは、マネージャーおよびリーダーを対象とする目標を定めた体系的な技術、管理、リーダーシップのスキル・トレーニングを提供するよう計画されています。
GEGのワールドクラスの「リーダー・プログラム」シリーズは、リーダーのための個別対応プログラムであり、実践的な状況に当てはめた学習と強く結びついています。このプログラムは、アジア地域を対象とする人事・イノベーション・アワードでリーダーシップ育成の賞を受賞しました。
GEGトレーニング・プログラムはチーム・メンバーに、業務中と業務外に体系的な支援を受けながら学ぶ機会を提供するとともに、昇進とキャリア形成の機会をもたらします。 |
3. 職場環境
GEGは、人々を引き付けて保持する、強力な雇用者ブランドの確立に力を入れています。GEGはこの指針を実現するために、2015年に次の3つの目標を達成しました。
- 適切なスタート - GEGの使命・ビジョン・価値観についての、チーム・メンバー、特に新規雇用者による理解を促進する体系的なオリエンテーション・プログラムを作成しました。優れたスタッフに賞を与えることによって、チーム・メンバーに感謝の気持ちを示しました。
- 快適な職場環境 - 増加する一方のスタッフに食事を提供するために、ギャラクシー・マカオ™の第2段階とブロードウェイ・マカオ™に新しいスタッフ用食堂を開くなど、施設を拡張および改善しました。
- 全員にとってのバランス - ブロードウェイ・シアターで3回のチーム・メンバー・ラリーを開催し、約6,000名のチーム・メンバーを支援すると同時に感謝の気持ちを示しました。GEGスタッフ・ソーシャル・クラブおよびGEGボランティア・チームを通して毎月の社会活動とボランティア活動を開催し、チーム・メンバーの健全なワーク・ライフ・バランス実現を支援しました。社会活動には、ドローンを用いるビデオ撮影ワークショップ、親睦サッカー大会デー、折り紙ワークショップなどがあります。
お客様に関する約束
GEGは新しいチーム・メンバー全員にオリエンテーション・プログラムを提供して、グループの使命・ビジョン・価値観、およびお客様へのサービス基準を伝えています。新しいチーム・メンバーを支援するために「ワーク・バディ」システムが用意され、パフォーマンスのフィードバックがすぐに伝えられます。さらに、グループではお客様に向けていくつもの異なるチャネルを戦術的に用意し、フィードバックを得ています。
- ミステリー・ショッパーは、サービス品質、規則と規制の順守、全体的なお客様の経験を評価するために実施されています。
- ご意見カード、Eメール・アドレス、ソーシャル・メディア・チャネルを用意し、お客様がフィードバックを寄せてグループのサービスを評価できるようにしています。
- テレサービス・ホットラインおよび品質保証マネージャーを使用してお客様のご意見を伺い、必要があれば、苦情を解決することができます。
サプライヤーの管理
GEGはサプライチェーン全体を通して、責任ある商慣行の推進に努力しています。マカオ特別行政区政府が新しい産業を育成してマカオの経済的多様化を加速できるよう後押しするために、GEGは次のような方法で、マカオの中小企業および地元企業を積極的に支援しています。
- 材料となる物とサービスを、マカオ内で地元から調達します。
- 食品、設備、修理、保守の仕事の分野でサプライヤーを探す場合は、地元中小企業を優先します。
- ブロードウェイ・マカオ™の各種施設開業にあたり、小売および食品・飲料部門で地元中小企業を勧誘しました。
- 管理、保守、セキュリティ、清掃、ファイナンス、チーム・メンバーのトレーニング、マーケティング等の分野で、中小企業を支援します。
GEGは経営のニーズに合った製品とサービスを選定するためにすべてのサプライヤーと緊密に協力し、環境に対する悪影響を最小限にとどめ、関連するすべての法的義務および倫理コードに合致する、またはそれらを超える品質保証を行います。
社会的責任
1. 責任あるゲーミング
GEGは責任あるゲーミングの目標を達成するために、業界のベスト・プラクティスを採用するとともに、国際基準に従った評価を行っています。グループではさまざまな機関との緊密な協力を続けて、2015年に以下をはじめとした広範囲にわたるイニシアティブを展開しました。
- 責任あるゲーミングに関連する数多くのワークショップ、トレーニング、プログラムを開催し、9,000名を超える現場チーム・メンバーが参加しました。
- チーム・メンバーへの個人的な対面、ホットライン、オンサイト、およびオンラインによるカウンセリング・サポート、およびゲーミングアディクションに苦しむお客様へのコンサルティング・サービスを実施しました。
- 問題のあるゲーミングに対する理解を深め、責任あるゲーミングを一般の人々に広めるために、マイクロムービー・プレミアを主催しました。
- 責任あるゲーミングに関するメッセージとゲーミングのルールを記載した数千冊のパンフレットを配布しました。
Gabinete Coordenador Dos Serviços Sociais Sheng Kung Hui MacauとGEGが協力して、「ギャンブルの問題をもつ人を助ける方法」をテーマにした責任あるカジノの展示説明を実施しました。 |
2. ギャラクシー・エンターテインメント・グループ基金
GEGの社会的責任のある組織としてのコミットメントを補強するために、グループは2015年4月にギャラクシー・エンターテイメント・グループ基金(以下「基金」)を設立しました。基金は慈善活動を通じる形でのマカオおよび大中華圏の地域社会への還元活動を提唱し、特に若者の前向きな道徳観と生命に対する価値観の発達を育むこと、また、若者の教育と雇用の機会を広げて自らの暮らす地域社会に貢献できるようにすることを目指しています。
GEGは、チーム・メンバー、お客様、ビジネス・パートナー、地元地域社会との強い関係を築くというコミットメントにより、グループの目標を達成すると同時にマカオ経済への支援と貢献も実現しています。基金は将来を見越し、今後も自らの着手するプロジェクトを通して地域社会に前向きな変化をもたらし続けます。
3. 地域社会への貢献
GEGは「地域社会から得たものは、地域社会の利益のために使う」という指針に従って、さまざまな地元の慈善活動および募金活動を後援し、若者の育成、スポーツ、社会的調和促進という具体的分野に重点を置いた独自のイニシアティブを立ち上げ、さらにマカオを「観光とレジャーの世界的な中心地」とすることによって、地域社会に貢献します。
マカオを基盤とするGEGはまた、チーム・メンバーがボランティア活動に参加することを奨励して地元地域社会に貢献しています。2011年に設立されたGEGボランティア・チームはこれまでに120以上の異なる非営利団体に参加し、6,500時間を超える地域社会サービスに貢献してきました。GEGボランティア・チームはその年のうちに20を超えるボランティア活動を組織し、GEGのボランティアがそれらの活動を通して41の慈善団体でおよそ930時間の貢献をしました。
GEGのフランシス・ルイ副会長(右から3人目)は、マカオ同善堂慈善協会(Macau Tung Sin Tong Charitable Society)の代表者にグループからの寄付金を手渡しました。 |
GEGはマカオ同善堂慈善協会(Macau Tung Sin Tong Charitable Society)の高齢メンバーに無料の散髪を提供して、旧正月を祝いました。 |
4. 慈善活動
GEGはマカオのさまざまな慈善団体を支援することによって、地域社会への還元活動に力を注いでいます。主な受益団体には、以下のものがあります(アルファベット順)。
- カリタス・マカオ(Caritas Macau)
- 希望之源協會(Cradle of Hope Association)
- マカオ日報読者公益基金会(Charity Fund from the Readers of Macao Daily News)
- マカオ・フーホン・ソサエティ(Fuhong Society of Macau)
- マカオ町内会組合(General Union of Neighborhood Associations of Macau)
- マカオろうあ協会(Macau Deaf Association)
- マカオ仁慈堂(Macau Holy House of Mercy)
- マカオ赤十字社(Macau Red Cross)
- マカオ・スペシャル・オリンピックス(Macau Special Olympics)
- マカオ同善堂慈善協会(Macau Tung Sin Tong Charitable Society)
- オービス・マカオ(Orbis Macau)
- マカオ・リッチモンド・フェローシップ(Richmond Fellowship of Macau)
- マカオ知的障害者協会(The Macau Association for the Mentally Handicapped)
- マカオ知的障害者両親協会(The Macau Association of Parents of the Mentally Handicapped)
- マカオ女性総連(The Women’s General Association of Macau)
GEGのボランティアとクリーン・ザ・ワールド(Clean the World)の代表者が、マカオ町内会組合の一般教育センター(General Education Center of the General Union of Neighborhood Associations of Macau)で石鹸リサイクル活動を実施しました。 |
GEGが世界的イリュージョニストのセロを招待して、ブロードウェイ・シアターで初の公開パフォーマンスを開催しました。マカオろうあ協会(Macau Deaf Association)およびマカオ知的障害者協会(Macau Association for the Mentally Handicapped)の会員が、イリュージョニストと身近に親しく対面する機会を得ました。 |
5. スポーツの発展
マカオの国際的なイメージを向上させることを目指して、GEGはマカオ特別行政区政府および地元地域社会と緊密に協力し、マカオのスポーツおよび地域社会活動の魅力、規模、品質を向上させています。2015年の主要イニシアティブには、以下のものがあります。
- 12年連続で「マカオ・ギャラクシー杯国際マラソン大会」を後援しました。このマラソン大会はマカオの年間4大国際スポーツ・イベントの1つであり、世界のさまざまな国と地域からアマチュアおよびプロのランナーが集まります。およそ1,000名のGEGチーム・メンバーがこの活動に参加しました。
- マカオ・スポーツ局が主催する「マカオ国際ドラゴン・ボート・レース」を支援し、これに参加しました。GEGのドラゴン・ボート・チームはこの大会に10度の出場を果たし、合計11の賞を獲得しています。
GEGのフランシス・ルイ副会長、社会文化庁のアレクシス・タム・チョン・ウェン(Alexis Tam Chon Weng)長官、マカオ体育協会のマ・イヤオ・ハン(Ma Iao Hang)会長(前列左から右へ)が、男子フルマラソンの上位10名に賞を授与しました。 |
GEGのドラゴン・ボート男子チームは、レースの先頭争いに加わるべく必死にボートを漕ぎました。 |
6. 教育と文化
GEGはマカオ特別行政区政府の人材育成政策を支援しています。GEGは数多くの教育、芸術、文化団体および協会と協力して、若者が将来のキャリア形成のためのより強固な基盤を確立できるよう支援する多様なプログラムを展開しており、2015年には以下の実績を残しました。
- GEGはマカオ・マネジメント協会(Macau Management Association(「MMA」)と「第5回GEG青少年成就計画(5th GEG Youth Achievement Program)(「YAP」)を共催しました。第1回が2011年に実施されたYAPは、これまでに1,400名の参加者を集めています。
- 国情教育(マカオ)協会(National Conditions Education (Macau) Association)」が主催した「第7回GEGマカオ・カップ―青少年国民教育コンペティション(7th GEG Macau Cup – Youth National Education Competition)」の冠スポンサーとなりました。今年のコンペティションには15の異なる中・高等学校から、6,000名を超える生徒が参加しました。
GEGのフランシス・ルイ副会長、中央人民政府駐マカオ特別行政区連絡弁公室の文化教育省のホン・ボ(Hong Bo)長官、マカオ労働局のテン・ガ・カン(Teng Nga Kan)副長官、教育・青年局プレスクールおよび初等教育部門のコン・チ・メン(Kong Chi Meng)部門長、MMAのチュイ・サイ・チェオン(Chui Sai Cheong)会長(左から右)が、「第5回GEG青少年成就計画」の開会式に出席しました。 |